【映画】英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2017/18 〜 「くるみ割り人形」

バレエ「くるみ割り人形」は今シーズンから初めて体験する。スタートは年末にボリショイ・バレエ・シネマで振付はユーリー・グリゴローヴィチ。二幕。次にテレビ録画のマリインスキー・バレエ、振付ワシーリ・ワイノーネン。三幕。いずれもクラシカルで美しい演出。そして英国ロイヤル・オペラ・ハウスのバレエは振付がピーター・ライト。

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【振付】ピーター・ライト
【音楽】ピョートル・チャイコフスキー
【指揮】バリー・ワーズワース
【出演】フランチェスカ・ヘイワード(クララ)
    サラ・ラム(こんぺいとうの精)
    ギャリー・エイヴィス(ドロッセルマイヤー)
    スティーヴン・マックレー(王子)
    アレクサンダー・キャンベル(ハンス・ピーター/くるみ割り人形)
【上演時間】2時間40分


兵庫県ではTOHOシネマOS西宮で上映。12番ホール。小さなホールだが、段差があり、前の席が気にならない。男性でも余裕。さらに、左側は2シートづつのカップルシートみたいになっている。席も大きくゆったりしている。前から4列目のD列が一番見やすいと思う。

第一幕。ユーリー・グリゴローヴィチ版ではクリスマスの街の慌しい様子で始まるが、ピーター・ライト版ではドロッセルマイヤーの工房から始まる。クリスマスの天使の人形を製作中。いきなり違う場面から始まった。そしてくるみ割り人形を大事そうに抱えると、ネズミの呪いをかけられくるみ割り人形に閉じ込められた、甥のハンス・ペーターの肖像が浮かび上がる。そして、くるみ割り人形を包み、扉の外へ。

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場面が変わり、シュタールバウム家のクリスマスパーティー。集まっている子どもたちは、ROHバレエスクールの生徒。ボリショイもマリインスキーも大人が子供を演じていたことと違う。しかし、特典映像のインタビューでも紹介されていたように、ROHの基準をみたしたダンサーしか舞台には上がれない。立ち姿も、演技もきれいだった。

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クリスマスパーティーが終わり、くるみ割り人形の様子を見に来た少女クララは小さくなり、演出上はクリスマスツリーが伸びる。そして呪いをかけたネズミの王の軍団がやってくる。戦争が始まる。クララがスリッパでネズミの王の頭をパコーンと叩いてやっつける。マリインスキーではスリッパを投げつけていた。そしてくるみ割り人形は人間ハンス・ピーターにかわる。ボリショイのデニス・ロヂキンのような少女漫画の美少年ではなく、愛嬌のある男性。雰囲気は、アイスダンスのチャーリー・ホワイトに似ている。王子様感は少ない。でも、ダンサーのアレクサンダー・キャンベルの魅力は第二幕のお菓子の国で現れる。

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お菓子の国では、スティーヴン・マックレーの王子とサラ・ラムの金平糖の精が迎える。グランド・パ・ド・ドゥはクララとくるみ割り人形が踊るのではない。ここの演出の違いは驚いた。そして、常にドロッセルマイヤーが舞台の中心にいて、狂言回しのようだった。
ハンス・ピーターがお菓子の国に到着したときに、王子たちにパントマイムでクララの活躍を説明するのだが、これがとてもわかりやすく、笑ってしまった。

各国の踊りで、くるみ割り人形が一緒に踊るが、このキレキレの動きが素晴らしい。
そしてフィナーレに近づき、グランド・パ・ド・ドゥへ。美しすぎる。そして、いつもは筋肉質で躍動感のあるスティーヴン・マックレーは王子感のオーラをずっと飛ばし続けている。常にサラ・ラムのサポートをしている。

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そして最後はクララの夢オチで終わりではなく、呪いがとけたハンス・ピーターが、ドロッセル・マイヤーの工房で戻るところで幕が閉じる。全体で2幕だが、最初と最後の工房の場面が入ることで、物語性が高まり、面白い舞台になっている。





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by izunosuke2005 | 2018-01-20 12:20 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)

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