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映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(塚口サンサン劇場)

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台風が近づいていく中、「塚口サンサン劇場」で観てきた。阪急塚口南口に「塚口さんさんタウン」のビルが三棟あり、2階の渡り廊下でつながっている。映画館は1番館にあるとのことだったので、ビルに入るが電気屋があるのみで、映画館が見当たらない。ショップの店員に尋ねると、外の出てから、ビルの北側に入口があるとのこと。台風のせいか、南口周辺が壁崩壊後の東ベルリンの景色と重なった。
映画館は昔ながらの雰囲気で、パルシネマに似ている。来月はウォン・カーワイ特集でブルーレイ上映するとのこと。ほかに興味のある作品が並ぶ。なぜ今までこの映画館に来なかったんだろう。
座席も清潔で、段になっているので、前の人の頭は視界に入らない。今日は10人程度だったが。

映画が始まる。
最初のシーンでタトゥーがしっかり入った躰が映し出され、その後幼少時代の話から始まる。バレエダンサーとタトゥーの違和感からスタート。彼のことはスターダンサーのことしか知らなかったので、戸惑う。
ウクライナの田舎で家族や先生に愛されながら、バレエを習う。幸せな時代。レッスン代を稼ぐために、母親以外は海外に出稼ぎに。そんなバラバラになった家族を一つにするためにバレエを踊り続ける。純朴な青年。その後、バレエの専門学校に進み、英国ロイヤル・バレエへの挑戦と、次々に進んでいくが両親の離婚から、バレエの目標を失う。そして自由なバレエを求めて、ロイヤルオペラを対談するが、薬や突然の退団で受け入れるバレエ団はなく、フリーで活動を続け、ロシアに移るが、自分の居場所を見つけることができない。

引退を決意し、ロイヤルオペレ時代の友人に振付を頼み、動画をアップすると、それが話題になり、少しづつダンスを続けるきっかけに("Take Me to Church" )。

Sergei Polunin, "Take Me to Church" by Hozier, Directed by David LaChapelle


勝手に退団したダンサーのイメージが強いが、地元に戻った彼の顔をみると、ダンスが好きな青年のままでいてほしいと願ってしまう。
いろいろな人が彼に助言したり、忠告したりする。でも彼は自由だった。演出家の振付どおりでなく、彼独自の工夫が、舞台ごとに変わる。ダンスすることが好きだから。誰からも支配をされず、自由だ。

チェット・ベイカーの人生と重なるところもあるが、今後彼の理解者のもとでダンスを続けることができるように祈る。今年、日本でニセ公演を企む人がいたり、そんな彼を利用する人から守ってくれる人がいてほしい。

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映画予告編(日本)




by izunosuke2005 | 2017-10-22 15:50 | 映画・観劇

ワイン、レストランそれと旅行の記録


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