映画『フレンチアルプスで起きたこと』(2014年、4カ国合作)




シネ・リーブル梅田
監督:リューベン・オストルンド
キャスト:
ヨハネス・バー・クンケ…トマス
リサ・ロブン・コングスリ…エバ
スウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー合作
第72回 ゴールデングローブ賞(2015年) … 最優秀外国語映画賞
第67回 カンヌ国際映画祭(2014年)…ある視点部門

スウェーデンのエリートサラリーマンが休暇にスイスへスキーの家族旅行に行く。高級ホテルに宿泊。他に環境客はいるものの、乾燥した雰囲気の映像が続く。夫のトマスの携帯には仕事の電話らしき呼出音。二本と変わらない。疲れているのかトマスの表情は生気がなく、疲れている様子。
昼食にホテルのテラスでランチをとろうとすると、人工的に発生させた雪崩が大きくなり、ホテルまで近づき、雪煙で一面が真っ白になる。雪崩を撮影していたトマスはグローブを握り、妻と子供をおいて逃げてしまう。妻はその場に子供抱えて守る。雪崩の被害は全くなく、しばらくすると食事客は戻り食事を再開する。トマスも何もなかったかのように戻り、食事を再開する。妻のエバはその場では、そのままやり過ごすが、見捨てられた気持ちが大きくなり、友人たちにその時の気持ちを話して聞かせる。しかし、トマスは状況の捉え方が個人により違うからということで逃げたことを受け入れない。だんだんと、恐怖により逃げてしまったことに責任を感じることになり、精神が壊れてくる。

この映画のきっかけになったのが、南米で起きた旅行客の強盗で拳銃を向けられた際に、男性が女性の後ろに隠れてしまった話であった。男性は社会的に常に女性を守る役割を担うように義務つけられる。ヨーロッパでも同じようだ。自分も小学校から女性教師には男性はレディーファーストであるように教えられてきた。ある意味平等ではなく、男性、女性それぞれに決まった社会的役割があり、その役を演じるように言われてきた経験があるので、その役割を果たせなかった場合に、大いに責められたものだ。
トマスも男性としての自信をなくし、若い男性グループの宴会に参加したり、若い女性との会話で、男性性を取り戻そうとするが、最後に大泣きして、すべての許しを請うことで最終的に子供のように許しを妻に乞う。トマスの息子がお腹が空いてスキーを投げ捨てたり、駄々をこねている姿と重なる。

女性の視点はおそらく違うもので、エバに共感はするものの、社会的な女性の役割を演じて子供を守るが、最後のバスの危険な運転に腹をたてて、子供の声を無視し、バスから一番先に降りてしまう。雪崩のトマスと対比的だ。
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by izunosuke2005 | 2015-07-19 14:35 | Trackback | Comments(0)

ワイン、レストランそれと旅行の記録


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