カテゴリ:映画・観劇( 123 )


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神戸・元町映画館で鑑賞。特別上映で全国一律2,200円。
1991年に公開された時は3時間8分版であったが、今回の4Kレストア・デジタルリマスターでは3時間56分版。約1時間長い。
上映は休憩はないが、鑑賞後は一切長さを感じなかった。エンドロールが流れたときに、初めて、もう終わりなんだと感じたぐらいだった。この長い映画を修復する作業を想像すると気が遠くなる。修復作業については、次の動画で紹介されている。これをみると、映像に息が吹き込まれているみたいだ。例えば、医務室のドアの塗装に映る二人の影や、暗闇の乱闘シーンでの懐中電灯の光の具合は、ただ驚くばかりである。




この映画の魅力の一つは、小四(シャオスー)役の張震(チャン・チェン)だ。少年らしい笑顔を見せるときもあるが、不安で苛立つ姿は中年となった今の雰囲気にも通じる。セリフがなくても、立ち姿や、目線で伝わってくる。最初に張震を知ったのは映画「地下鐵」。台湾の絵本作家の幾米の実写化。社内恋愛で失恋する内気な青年を演じている。香港でビデオCDを買って知った作品。メインストリーのトニー・レオンよりも印象に残った。
そして、この物語の中心で周りの人たちを次々に巻き込んでいく、 小明(シャオミン)役の楊靜恰(リサ・ヤン)もこの映画の重要な魅力だ。美人ではなく、幸うすい顔。彼女の存在感が大きい。最初の頃は謎めいた少女だったが、

小四 「君を助けられるのは僕だけ。守ってあげる」
小明 「私を変えたい? 私はこの世界と同じ、変わるはずがない」

この台詞ではっと、彼女の内面を垣間見た気がした。
エドワード・ヤン監督がアメリカで彼女を見つけ、家族を説得し、出演させたそうだが、その後は映画の世界には進まなかった。2016年9月にニューヨークで張震が楊靜恰と再開し、SNSにアップしている。

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主役、準主役が光った作品だが、脇役の青年たちが素晴らしいので、主役が引き立ったのかもしれない。

次に作品の特徴は懐中電灯、オープンリールテープなどの小道具だろう。懐中電灯は、最初の映画撮影所のシーンで盗んだ後、ずっと身から離さず持っている。小四の心の動きをあらわすかのように、暗闇を照らす。世界を変えることができると思い、暗闇に明かりをテラスが、退学が決まり、小明との将来も見えなくなったときには、その懐中電灯を持っていない。

映画内の曲もとても効果的だった。アメリカの文化が流れ込んでいるところは、戦後の日本と重なる。

「Rosie & The Originals - Angel Baby」


「Elvis Presley - Are You Lonesome Tonight Fantastic Video」


「Frankie Avalon - Why HQ」



牯嶺街(クーリンチェ)は地名で、殺人事件があった場所。撮影場所もファンで特定されており、ロケ地巡りも整理されている。


「予告編」(日本)

「予告編」(台湾)



※事件当時の新聞報道
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by izunosuke2005 | 2017-05-05 13:10 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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芸文センターの中ホールは舞台鑑賞に適した舞台。チケット販売時に舞台袖の特別席がとても気になったが、舞台の見え方がわからず、買うことを控えた。
当日その席を確認したら、正方形の舞台の近くに、段状の席が用意され、まるでミニシアターのシートのようで、絶対臨場感がある。こちらにしておけばよかった。

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<スタッフ>
作 ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 松岡 和子
上演台本 ジョン・ケアード 今井麻緒子
演出 ジョン・ケアード
音楽・演奏 藤原 道山

<出演>
内野 聖陽
貫地谷 しほり
北村 有起哉
加藤 和樹
山口 馬木也
今 拓哉
大重 わたる
村岡 哲至
内堀 律子
深見 由真
壤 晴彦
村井 國夫
浅野 ゆう子
國村 隼



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by izunosuke2005 | 2017-05-04 13:00 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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◆ 出演
 エレクトラ:高畑 充希
 オレステス:村上 虹郎
 イピゲネイア:中嶋 朋子
 アイギストス:横田 栄司
 クリュソテミス:仁村 紗和
 アガメムノン:麿 赤兒
 クリュタイメストラ:白石 加代子
◆ 演出:鵜山仁
◆ 原作:アイスキュロス・ソポクレス・エウリピデス「ギリシア悲劇」より
◆ 上演台本:笹部博司

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by izunosuke2005 | 2017-04-30 13:30 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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ヴィスコンティのヘルムート・バーガー愛に溢れた映画。

家族の肖像の絵画を収集しながら老後を静かに過ごしている教授の生活に、伯爵夫人ビアンカとその愛人コンラッド、娘リエッタと同居人の若者ステファノ達が入り込んでいく。舞台は教授の屋敷のみで、ローマの街のシーンはない。一瞬、バルコニーのシーンもあるが、ここではバルコニーの彫刻の重厚さに目がむいてしまう。

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同居するのはコンラッド役のヘルムート・バーガーのみだが、伯爵夫人親子も事あるごとに、家族のように教授の生活に干渉していく。印象的だったのは電話をかけるシーンで、コンラッドも、どうでもいいような電話を、何度もかける。電話番号を暗記しているのは、当時としては当たり前だが、いまでは携帯電話のボタン操作のみなので、あんな風に電話はすぐにはかけられない。娘のエリッタもよく電話をかける。現代の日常が絵画だけの教授の部屋をどんどん占領していく。


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フリーセックスのシーンや、現代風のインテリアに改装された部屋など、どんどん現代の生活が入り込んでいく。そんな状況で、教授の奥さんの清楚な立ち姿の映像が挟まる(一瞬だが、クラウディア・カルディナーレの美しさにハッとする)。まるで家族の肖像の絵画の構図のように。次第に、教授もそのような生活を受け入れようとなるが、政治思想でコンラッドとステファンが喧嘩が始まると仲裁するので精一杯になる。


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静かに過ごしたい教授の気持ちがよく分かる。絵画の世界のように。自分もそのような、自分で美化した世界に隠れて生活をしているのかもしれない。

・オリジナルの予告編(Gruppo di famiglia in un interno (1974), Luchino Visconti - Trailer)




・デジタルリマスターの予告編





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by izunosuke2005 | 2017-03-19 12:05 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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La La Land を観てきました。
様々なミュージカル映画のオマージュやジャズの話がちりばめられていて、最後まで釘づけだった。オリジナル曲も素晴らしい。
ロマンティシズム溢れるストーリーに色々な泪を流した。



最初に演奏していたジャズライブハスが、ウェストコーストで有名だったLight Houseという名前が良い。


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by izunosuke2005 | 2017-02-26 16:00 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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ルキーノ・ヴィスコンティ 生誕110年 没後40年メモリアル~イタリア・ネオレアリズモの軌跡~」ということで、デジタルリマスター版3本が上映される。

<上映作品>
「郵便配達は二度ベルを鳴らす デジタル修復版」
「揺れる大地 デジタル修復版」
「若者のすべて デジタル完全修復版」

今日は「若者のすべて デジタル完全修復版」を鑑賞。

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
製作:ゴッフリード・ロンバルド
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:アラン・ドロン
     アニー・ジラルド
     レナート・サルヴァトーリ
     クラウディア・カルディナーレ
     カティーナ・パクシヌー
     アドリアーナ・アスティ
     シュジー・ドレール
     ニーノ・カステルヌオーヴォ





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by izunosuke2005 | 2017-01-21 14:30 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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シネリーブル神戸の映画鑑賞後に、ハシゴで神戸国際松竹に。
トリュフォーによるヒッチコックへのインタビューを中心としたドキュメント映画。「映画の教科書」として読み継がれている「映画術」がベースとなっている。



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by izunosuke2005 | 2017-01-08 19:05 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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遅ればせながら、「この世界の片隅に」デビュー。

戦争に突き進んでいく中でも、人は日常を繰り返していく。今と何も変わらない世界だ。
毎日が幸せかと思えばそうではなく、腹が立つこと、恐ろしいことが起こる
周りに、親切な人もいれば、自分のことをよく思っていない人もいる。
でも、いつも変化を続け、お互いを理解し合えば、気持ちを通うことができるようになる。

戦争のきっかけは、どんなことでも、始まると停めることは出来ないのだろう。
あとでどんなに後悔しても、取り戻すことができない。

この映画のことを心のなかにしまっておけば決して戦争は起こさないと思う。
大切な人と暮らす幸せがあれば、なおさらだ。

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by izunosuke2005 | 2017-01-08 16:25 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
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中村橋之助が八代目中村芝翫を襲名、同時に、橋之助の長男、中村国生が四代目中村橋之助、二男の中村宗生が三代目中村福之助、三男の中村宜生が四代目中村歌之助を襲名

夜の部
◎鶴亀
◎八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助
 襲名披露 口上
◎歌舞伎十八番の内 勧進帳
◎雁のたより

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by izunosuke2005 | 2017-01-07 16:00 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)
監督が迷走させてしまった映画。王家衛のように、編集しながら物語を作っていくタイプなのかしれない。最初の難破船のシーンからどうなるかハラハラしていた。最後で監督がどのように落とし所を決めようか迷っている心の言葉が映画中のセリフからも出てくる。本当に困ったのだろう。
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by izunosuke2005 | 2016-12-04 16:50 | 映画・観劇 | Trackback | Comments(0)

ワイン、レストランそれと旅行の記録


by izunosuke2005