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比叡山の旅 〜 びわ湖ホールとロテルド比叡

びわ湖ホールでのオペラ観劇予定を昨年7月ごろに決めた。自宅から日帰りで十分な場所であるが、観劇後にホテルに泊まること決めて、宿の候補を考えていたところ、最近星野リゾートに経営が代わったロテルド比叡のことを思い出して宿泊を予約。早割のプランがあり、食事付きでも、思ったより高くなかった。

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びわ湖ホールにはJR膳所駅から京阪膳所駅に乗り換えて、石場駅(びわ湖ホール前)で下車。びわ湖ホールに近い。10年前びわ湖ホールを訪れたときの記憶と一致せず、何かうら寂しい街をてくてく歩いた記憶しかない。どうやって行ったのだろうか。

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オペラはワーグナーの「ラインの黄金」。びわ湖ホールがワーグナー「ニーベルングの指環」全四作を毎年新制作する「びわ湖リング」の1回目。チケットは完売。ホールの客席は円形ホールのように弧を描いている。二階席の右側だが、ほぼ一階席と同じ高さ。舞台も全体が見渡せて見切れない。場所によっては見にくいとこがあるらしいが。写真はホールのHPから拝借。

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指 揮:沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)
演 出:ミヒャエル・ハンペ
装置・衣裳:ヘニング・フォン・ギールケ
管弦楽:京都市交響楽団

舞台はプロジェクションマッピングを多用した演出。最初のライン川の人魚のシーンで、映像なのか、人物なのか区別がつかないほど融合していた。地下に入るシーンは縦に地層がスクロールしていく。
巨人は下半身役の上に歌手が乗っている。躰のサイズに合わせて、顔も大きく見せている。これは違和感があった。
※舞台写真はホームページから拝借

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演奏は京都市交響楽団で期待していなかったが、日本の地方の交響楽団にしては、しっかりしたメリハリのある演奏。管楽器がポイントだったので、安心して聴けた。

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終演後、会場から臨時バスでJR、大津駅に向かう。大津駅からJR、京都駅に。ホテルへのアクセスは京都駅八条口のシャトルバスで約45分かかる。事前の予約入らない。18:00の便を利用。京都駅周辺はラッシュ時間帯で、なかなか進まない。1号線で山科に向かい、そのあと西大津バイパスに入る。この辺りから渋滞が解消され、近江神宮あたりから比叡山ドライブウェイを通りホテルに到着。約1時間。チェックインを済ませ、すぐにレストランに向かった。
ホテルの部屋は落ち着いたインテリア。湖側の部屋ではなかったので、景色は良くなかった。各部屋にはフランスの地名が振られている。

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まずはコースの説明、その後ソムリエに色々とワインのことを相談。食前酒は地元滋賀のヒトミワイナリーの微発泡ワイン・ロゼを注文。コースはシェフのスペシャリテ。

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・氷魚とブリオッシュ 
・柚子の香り 黒米のチップスとウナギのリエット

・大イワナと和牛のラルド 春菊のサラダ

・フロマージュブラン、貴腐ワインのジュレ 繊細な鮒鮓のアルモニー

・二種の仕立ての鹿 菊芋と菊花

・フォアグラと葱 牛蒡のコンソメ仕立て

・虹鱒 白いんげん

・国産和牛ロースト トレヴィスとレフォール風味

・いちごのコンポートとキャラメル

・林檎の銀つば カルヴァドスのアイスクリーム

・小菓子とコーヒー カヌレ他

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アミューズの「氷魚」、「ひうお」は琵琶湖のあゆの稚魚。手でいただく。ほのかな味わいの繊細な料理。それと対比的にしっかりとした黒米のチップスと鰻のペースト。コクの有るあじわい。もう、最初からワインが進む。このあとケンゾーエステートのロゼをボトルでオーダーしているが、コース料理に合うかどうかが心配だったので、ソムリエに再度相談。鮒ずしの料理がこの後に控えているので、ロゼではなく、熟成させた甲州をセレクト。グラスでいただく。「鳥居平今村 ヴィンテージ・コレクション キュヴェ・ユカ・ブラン 2004」。2016年リリース。リッチな甲州。甲州らしい爽やかさではなく、ヴィンテージ・シャンパーニュのような「ひね感」があり、濃厚な料理によく合った。これは美味しい。


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チーズ、貴腐ワインのジュレ、鮒ずしの発酵三重奏。鮒ずしは控えめで、独特の香りは抑え気味だったが、もっと全面に押し出しても良かったかもしれない。

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鹿肉は2種類の食感。面白い。

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次の春菊のサラダは、春菊の香り、旨味を凝縮させたソースに、イワナと牛脂肪の濃厚な味わいの足し算。
フォアグラとコンソメの仕立ては葱と牛蒡に旨味が集まって、野菜がメインのように感じた。

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そして鮮やかな赤の鮭。白いんげんのソースとあう。鮭の皮目が美味しい。

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肉料理の3品目は和牛ロースと。ナイフがすっと入る。メニューで品数が多かったので食べきれるか心配だったが、最後の肉まで完食。

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イチゴのコンポートは小さな器に。コレも面白い。

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それとりんごのデザート。カルヴァドスのアイスクリームとりんご尽くし。これは大満足。

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ケンゾーエステート・ロゼはハーフだった。ワインリストを見間違えたかな、と思い、レストランのメニュー写真を確認すると、ワイン名に容量の記載はなかった。ケンゾーエステートもフルボトルも販売している。うーん、ハーフボトルであれば、メニューの載せるか、注文したときに教えてほしかった。
グラスワインは驚くぐらいにナミナミに注いでくれているので、サービス全体的な問題ではないと思うが。

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by izunosuke2005 | 2017-03-04 14:00 | 旅行記

ワイン、レストランそれと旅行の記録


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