日本家屋の立派な旅館。細部にまで心配りがいきとどいた空間。大きな和室で、ゆうたりと椅子席で食事をすることができた。
日帰りの昼食のみを楽しむコースとしては下記の4種類。
・本生かにづくし … 活け松葉ガニのフルコース(¥26,000)
・本生かに会席 … 活け松葉ガニの茹でと但馬牛(¥21,000)
・旬菜会席コース … 但馬牛と地元食材(¥10,000)
・但馬牛ステーキコース … ロースステーキ(¥10,000)
松葉がにを堪能するには、「本生かにづくし」が良いとのことで、それを用意いただいた。
「松葉がに」はズワイガニの地域呼称で、山陰地方が「松葉がに」、福井が「越前がに」、京都が「間人ガニ」。いずれも雄。西村屋は「松葉がに」でも水揚げされる漁港・舟にも妥協はなく、津居山港、柴山港のものを取り扱う。今回頂いたものにはピンクのタグで「柴山港・大正丸」と書かれている。柴山港はカニの大きさや重さ、足の数により100ほどのランクに分け、選別の細かさでは日本一。生きているカニは活けカニとして水槽で販売。「本生かにづくし」は最高級ランクの松葉がに、おそらくLサイズが2杯分あるのではと思った。1杯は丸ごと茹でに。もう一杯は焼き、鍋、椀物、刺身、寿司に。贅沢すぎる。
どれも新鮮なので、蟹肉の繊維の弾力が違う。フカヒレのよう。カニそのものも美味しいが、料理はどれも美しく、美味しかった。
相棒へのお土産は、茹でカニ。それと1日限定5個の「朝倉山椒と黒豆のガトーショコラ」も。
今回同席させていただい方に教えていただき、早速注文。自宅に帰り、冷やしてから夕食後に
いただいたがとてもお美味しい。これはオススメである。もっと話題になっても良いと思う。
但馬の食材を使った、ワインにも合うケーキ。
・「コウノトリ米」米粉
・養父市「朝倉山椒」
・丹波黒
・出石の有機小麦全粒粉
・但馬の地酒『香住鶴』