コルティヴァーレ(登戸) 〜 「真」のジェノベーゼ

午後に東京文化会館でマリンスキーバレエを鑑賞後、乗り継いで小田急で登戸に移動する。高架下の南口の広い階段を登り、小田急の高架をくぐり抜け、緩やかなカーブの路地に進む。しばらくすると左手にコルティヴァーレの大きな看板に目がとまる。地元にしっかり根付いたレストランのようで、「トラットリア コルティヴァーレ」より「イタリア食堂コルティヴァーレ」という名前がよく似合う。近所であれば足繁く通いたい。

今日は1年ぶりにシェフの料理をいただけることもあり、おまかせでコース料理をお願いした。

f0008686_108292.jpg

最初は泡が飲みたく、お店のワインリストにあるカミッロ・ドナーティの微発泡をいただく。王冠。麦わらのようなしっかりとした黄金色。木綿袋の濾過でフリーラン。天然酵母を利用した瓶内二次発酵。

2012 カミッロ・ドナーティ マルヴァジーア・フリッザンテ・セッコ
2012 Malvasia dell'Emilia IGT Frizzante / Donati Camillo
生産地:エミリア IGT
生産者:カミッロ・ドナーティ
品 種:マルヴァジーア100%

f0008686_1084279.jpg

アンティパスト1品目は、「自家製のイクラ」。ねっとりとした食感。独自のレシピで旨味が引き出されている。黄菊とイクラの赤をより引き立たせている。

f0008686_1085855.jpg

二品目は「会津産馬肉のカルパッチョ」。福島県の馬肉の生産は熊本県についで第二位。脂肪分は少ない赤身。塩加減が絶妙。

f0008686_109871.jpg

三品目は「アイナメの卵と穴子のフリット」アイナメの卵の緑色に驚き。意外と淡白でふわふわしている。おいしい。穴子も絶品。

f0008686_1091915.jpg

泡がなくなってしまったので、用意いただいたおすすめのピノ・ネロをいただく。テヌータ・J・ホフスタッター。深い赤。香りが良い。絹のような滑らかさ。これは美味しい。

2012 J.ホフスタッター ピノ・ネロ・メクザン
2012 J.Hofstätter Alto Adige Pinot Nero Meczan Trentino-Alto Adige
生産地:トレンティーノ・アルト・アディジェ Trentino-Alto Adige
生産者:テヌータ・J・ホフスタッター Tenuta J. Hofstätter http://www.hofstatter.com/
品 種:ピノ・ネロ  Pinot Nero

f0008686_1093460.jpg

プリモ・ピアット。最初は「ジェノベーゼ」。これこそ「真」のジェノベーゼ。色も香りも味も。

f0008686_1094515.jpg

二品目は「オマール海老のリゾット」。オマール海老の旨味をすべて吸い尽くしたお米。ジェノベーゼも量がたっぷりあったので、食べることができるか心配したが、香りがした瞬間、胃に隙間ができた。

f0008686_1095526.jpg

セコンド・ピアットは「青森産鴨」。余分なものをすべて削ぎ落としたような佇まい。とても綺麗な断面。みとれてしまった。

f0008686_1010356.jpg

ドルチェ。レモンタルト、パンナコッタ、チョコレートケーキ。
最後にシェフ特製のレモンチェッロ。これもお気に入り。市販のレモンチェッロがジュースのように思える。自分の思うレモンチェッロの基本形。

満腹で満足なディナーだった。

食事前に鑑賞したマリンスキーバレーの白鳥の湖。王子役のセカンド・ソリスト、ザンダー・パリッシュが話題であったが、自分のこころには響かなかった。基本的な技術の上に歴史、物語、音楽、作品そのものの美しさが、ダンサーから醸しだされて、感動をおぼえる。食事も素材、香り、温度、彩り、構成などの様々な要素で非凡な才能を感じた時に感動を覚える。シェフの料理は自分にとって、そのことを思い出せてくれる。「愛と悲しみのボレロ」のジョルジュ・ドンのダンスを観た時の感動のように。

神戸からはなんども通うことは地理的に難しいが、季節が変わる頃にはもう一度訪れたい。




[PR]
by izunosuke2005 | 2015-12-05 19:30 | レストラン | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://izunosuke.exblog.jp/tb/24803594
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 山の上ホテル 〜 朝食のルーム... 『ワイン展―ぶどうから生まれた... >>